・自動車保険では、「等級」によって保険料が大きく変動するため、大変重要です。
自動車保険の「等級」に関する「特約」に、『等級プロテクト特約』があります。これは、その名の通り〈「等級」を保護してくれる「特約」〉です。
「等級プロテクト特約」では、保険を使う事故を起こした場合でも、保険会社が定めた条件に該当する事故であれば…翌年度の「等級」が下がらずに、現状維持されるのです(ありがたいシステムですね〜…)。
・「等級プロテクト特約」は、『特約保険料』が別にかかります。
しかし、「等級」の数字が小さい場合に事故を起こして、さらに3等級下がると…保険料全体が「特約保険料」を超えて、大幅にアップすると思われます。
こう考えると、とても有効な特約ですね。
・「等級プロテクト特約」によって「等級」を維持できるのは、多くの保険会社において…〈1年に1度!〉と、なっています。また、この「特約」が適用される事故の条件は、各保険会社によって異なります。
そして、保険会社によっては、「等級プロテクト特約」の制度そのものがない場合もあるようです。
・自動車保険の「等級」が、「等級プロテクト特約」の適用とは関係なく下がらない…つまり、《事故件数》にカウントされない事故もあります。それは、「搭乗者保険」「人身傷害保険」「弁護士費用特約」「ファミリーバイク特約」などの支払事由に該当するものです。
これらの保険や「特約」については、保険金を受け取った場合でも、「等級」には何の影響も与えません。
・また、保険契約期間の途中で車を手放すことになった場合や海外に滞在する場合などは…「等級引継ぎ」の制度とは別に、今後の車の購入や保険契約の再開に備えて、「等級」を保留できるという制度もあります。