・「車両保険」の保険金額…「車両保険」は、いくらまで加入できるのでしょうか。
単純に考えて購入したときの価格、あるいは《精神的損害》も加算して…〈100万円で買った車に200万円の保険をかける〉‥などという荒業ができるのでしょうか?
・「車両保険」の保険金額は、契約する車の年式や車種などに基づいた『時価』により、保険会社が決定します。『時価』ですから、購入価額は年々低下します。したがって更新時には、通常は前年より低い保険金額で加入することになります。
つまり、「車両保険」の保険金額は…契約車の購入価額でも、ましてや契約者の希望価額でもないワケです。
・「車両保険」で実際に支払われる保険金額は、契約時にあらかじめ設定しておく「免責金額」を差し引いた金額になります。例えば、修理代が100万円で「免責金額」が30万円だった場合、支払われるのは70万円です。
そして、契約時に「免責金額」を大きく設定するほど、保険料が安くなります。
・「免責金額」とは、契約者が自己負担しなければならない金額のことです。保険金額のうち、〈保険会社の支払責任が免れる〉金額だから、《免責》なのです。
何となく、イラッ‥とする表現ですね(筆者だけ?)。分かりやすく、《自己負担金額》にすればいいのに…。
・「車両保険」の保険料は、「車両料率クラス」によって異なります。
「車両料率クラス」とは、自動車を1〜9までのランクに分けたものです。自動車の事故率や修理代は、車種やグレードによって違ってくるため、ランク分けして保険料を算出しているのです。
保険料は、「クラス1」が一番が安く、「クラス9」が一番高くなっています。事故を起こしやすいスポーツカーや高級車は、「クラス9」に該当します。